本の森016 君たちに明日はない 垣根涼介(新潮文庫)

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この本は、見事なエンターテイメント社会人小説だ!

垣根涼介。
この人の小説はいつも、文字どおり
「アッッッ」と言う間に時が過ぎてしまう。

ドキドキ、ワクワク、喜怒哀楽。
そんな、感情を揺すぶられる小説体験を提供してくれる、
すごく大好きな作家です。

ただ、もちろんそれだけではない。
自分の存在価値、社会人としての価値。
働くっていうことの意味や、
自分は必要とされているのかどうか、
という、誰もが抱えている不安や葛藤。
そんな、とても身近な感情をストレートに、そして等身大に
表現してくれているように思う。

もちろん、小説としての「嘘」もある。
主人公の仕事は、リストラ請負人という特殊な仕事。
でも、なんだか主人公の「とても変わった仕事」って、
もしかして本当に存在するんじゃないか?!って感じさせられる程、
架空の設定だけど、リアルな現実のように映る。

垣根涼介の描く世界観は、どの本を読んでも、
「虚構なのにリアル」感を覚えてしまう。
すごい作家だなーって、思います!

考えさせられることもいっぱいあるけど、でも爽快感で読み終えられる。
そんな、素敵な小説です。

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