本の森031 入社3年目からのツボ 仕事でいちばん大事なことを今から話そう 森憲一(青春出版社)

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昨日12月1日に発売されました、僕の本です。

せっかくなので今回は、
紙面が足りずにボツになってしまった、
「もう一つの後書き」
を公開したいと思います(笑)

(以下、もう一つの後書き)

・・・痛い。まだまだダメだな・・・。

社会に出てから24年目。現在46歳になる僕が、
この本を書きながらヒシヒシと感じていたことです。
幾つになっても、何年経っても、同じだなと、
そう感じながら書いてきたつもりです。

本書の中にも登場した世阿弥。
彼の遺した言葉で最も有名な言葉は、これ、

「初心忘るべからず」

おそらく、みんな一度は聞いたことがあると思う。
晩年60歳を過ぎた頃に書かれた『花鏡』には、
このように書かれている。

是非の初心忘るべからず、時々の初心忘るべからず
老後の初心忘るべからず、命に終わりあり、
能には果てあるべからず。

世阿弥が言う「初心」は「最初の志」だけじゃない。
世阿弥は、人生の中にいくつもの初心があると言っている。
若い時の初心、人生の時々の初心、そして老後の初心。
それらを忘れてはならない、って言ってるわけだ。

そう、この本で書いてきたこと。
他者を知ること、他者を意識すること、相手の期待を知ること、
常に「見られている」という意識を持つこと・・・等々、
これらのことは、3年目の「初心」であると同時に、
46歳現在の僕にとっての「初心」でもあったのです。
書いていて本当に、痛かった・・・。

だから、と言ってもなんの慰めにもならないかもしれないけど、
大丈夫だよ。こんな僕でも、なんとかやれてるから(笑)
大切なことは、やっぱり自分を知ることなんだから。

自分を知って、そして、そんな「まだまだだなー」
っていう自分のことをクスッと笑えるようになること、
それが大人になるってことだと思う。

誰だってみんな、
自分なりの「良いクセ」も「悪いクセ」も持ってる。
それって、そう簡単には治らない。だから、笑う。
「あー、またやっちゃったよ!」って笑う。
それが大事なんじゃないかって、少しは思えるように
なった気がする。

そういう意味では、
僕も少しは大人になれているのかもしれませんね。

「自分を変えたい」
「変わりたい」
「変わらなきゃ」
多くの人たちが、こんな風に言う。

でも僕は、そうは思わない。
ドラッカーだって、こんな風に言っている。

自分を大きく変えてはならない。
あなた自身でなければならない。
P・F・ドラッカー(経営者の条件)

変えなきゃならないのは、あなた自身じゃない。
性格なんて、そう簡単には変わらない。
人間力を高めなきゃ、とか言ったって、
そんなものは一生かかって高めるものなので、
すぐにはどうにもならない。

変えなきゃならないのは、「視点」だ。
あなたが世界を見る「視点」、他者があなたを見る「視点」。
そう、だからこそ「知ること」が一番大切なんだ。
他者を知ること、あなたの会社や、僕たちの暮らす
この社会を知ること。そして、あなた自身を知ること。

知ろうとするだけでいい。
変わろうとする必要なんてない。
変えなきゃ!なんて、自分を否定しないで欲しい。

あなたの人生は、
あなたが幸せになるためにあるんだから。

さて、僕の描く物語は、ここで終わる。
この本を閉じれば、
あなたの目の前には「現実」の世界がある。
会社生活という、現実世界が待っている。
あなたは自分の言葉で、自分の意志で、
目の前の現実に立ち向かっていかなきゃならない。

答えは、あなた自身の中にしか、ない。
希望は、あなた自身の中にしか、ないのだ。

最後に、宮沢賢治が遺した珠玉の名言を贈る。

さあ、切符をしっかり持っておいで。
お前はもう夢の鉄道の中でなしに
ほんとうの世界の火やはげしい波の中を大股に
まっすぐに歩いて行かなければいけない。
天の川のなかでたった一つの、ほんとうのその切符を
決しておまえはなくしてはいけない。
「銀河鉄道の夜」宮沢賢治

切符とは、あなた自身のことだと、僕は思う。
あなたの言葉、あなたの想い、あなたの自信、あなたの希望だ。
あなたは既に、切符を持っている。
あなたの中に、切符はある。
自信を持って、希望を持って、歩み続けて欲しいと思う。
幸せで豊かな人生を実現するために…。

また、どこかであなたに逢えることを願って、
この辺で筆を置くことにする。

(以上「もう一つの後書き」でした!)

当たり前だけど、僕たちは不完全だ。
「まだまだ」の自分を抱えながら、それでも前を向いて
生きていくしかない。

でもそれは、思っているほど楽じゃない。
だから、この本を書いたわけです。
結構疲れるし、結構しんどいこの社会を生き抜くための、
武器、いや盾と言ったほうがいいかもしれない、を、
配りたいと思ったんです。

少しでも、誰かの役に立てたらいいなと、心から思っています。

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入社3年目からのツボ 仕事でいちばん大事なことを今から話そう

追伸
この本を見て娘が「パパの本だ!」と言うと、
息子が「違うよ、みんなで作った本だから、みんなの本だよ!」

そう、本も仕事も、みんなで創るもの。
この本も、たくさんの人たちの愛情でできています。
児島さん、手島さんを始め、制作に関わってくださった、
すべての方達に感謝です!!!