本の森033「飯と乙女」 栗村実 監督作品(今回は映画です!)

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楽しく食べる生活。実はこれが難しい…。

僕たちは毎日食べる。
健やかなるときも、病めるときも、喜びのときも、
悲しみのときも、富めるときも、貧しいときも、
…食べる。
食べなきゃ生きていけない。

でも、「楽しく」食べる生活は、続かない。
いや、続けることは中々難しい。

喧嘩する時だってある。
落ち込んでいる日や、
辛い日、悲しい日だってある。

でも、僕たちは、食べる、
食べなくちゃ生きていけない。

食の重要性、というほど、神聖なことでもない。
確かに、食の安全や、自給率や地産地消や、
そんな重たいテーマだってある。

でも、この映画は違う。

もっともっと日常的で、大した事件も起こらず、
日々変わらない日常の中のありふれた風景の中に、
とても大切なことが潜んでいる、ということを、
そっと教えてくれる。

誤解を恐れずに、思い切っていうならば、
大した映画ではない…かもしれない。

でも、僕は好きだ、
僕はこの映画が大好きだ。

だってね。
楽しく食べ続ける生活ほど尊くて、愛おしくて、
抱きしめたくなるくらい大切で貴重なことはないって、
僕は本当にそう感じているからです。

食べるために生きるのか?
生きるために食べるのか?

…なんて、高尚な議論も確かにあると思う。

でもね。

結局はどっちも同じじゃないかって、
そう感じさせてくれるわけです、この映画は。

賛否両論あります、この映画は。
つまらないとか、ドラマがないとか、色々ね。

でも、僕はこの映画は素晴らしいと思う。
だって、本当に大切なのは、毎日の生活だから、
ほんの少しでも楽しく過ごせる「生活」だから。

だから、この映画は、生きる勇気をくれると思う。
変わらない日常を生き抜く秘訣を教えてくれるように思う。

シューベルトの弦楽四重奏第14番「死と乙女」。
その曲に重ねて「飯と乙女」。

僕はシューベルトが大好きだ。
ちょっと暗いけど、
ちょっと哀しいけど、
でも、何だか生きていること、生活してることが、
美しく思えるから。
もしかして、僕たちの生活って、
生きることって、こんなにも美しいことなの!?
って、いうことを感じさせてくれる音楽だと思うから。

そんな、シューベルトの高尚さをも吹き飛ばす、
素朴で素敵な映画だと思っている。

疲れた時や、人生に迷った時に、
何度も見返したいと思う映画だと、僕は思ってる。

74分という短さも、気軽に観れると思うから、
ぜひ見てみて欲しいと思います。

オススメの映画です!

飯と乙女 [DVD]

予告編↓

シューベルト弦楽四重奏第14番「死と乙女」
こちらもぜひ聴いてみてください🎶