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この本を読むと、みんなドラッカーを好きになる。

この本と出会ったのは3年前。
それまでドラッカーに関する本は何冊か読んでいたけど、
ドラッカーに熱中することはなかった。

でもこの本を読んで、あるいはこの本の著者である
井坂さんと出会って、僕はドラッカーが大好きになった。
もっともっと、ドラッカーを知りたいと思った。

この本の著者、井坂さんの文章が僕は好きだ。
井坂さんは他にもドラッカーに関する書籍を書いている。
翻訳もたくさん手がけられている。

井坂さんという人は(昨日もお会いしていたんだけど)
静かで、とても不思議な雰囲気を持った人。
インテリジェンスという言葉がとてもよく似合う人だ。
そして僕は、彼の文章がとても好きなんです。

まだ出版される予定もない、構想段階の原稿を、
何度か拝見させていただいたことがある。

編集者の手が入っていない、まっさらの状態の文章は、
爽やかでみずみずしく、それでいて挑戦的な、
好奇心にあふれた文章だなと、いつも感じさせられる。
知的なのに、少年っぽい。
文章と共に(知的)冒険の旅に出かけているような、
そんな気持ちにさせてくれる文章だと思う。
村上春樹、阿部和重など、かつての群像新人賞を受賞した
作家たちが放つ瑞々しさと似ている。

この「ドラッカー入門」もそうだ。
ドラッカーに関する入門書や手引書の類はたくさんある。
僕もそういう本を何冊か読んでいるけれど、
この本は、それらの本とはちょっと違う。

この本の中に、ドラッカーが棲んでいるように感じるからだ。
ドラッカーという哲人の魅力が、その息遣いと共に、ここに
生きているように思う。
作者と一緒に、ドラッカーを探る冒険に出かけているような、
そんな体験をさせてくれる。

ドラッカーの方法や考え方はもちろんだけど、
それ以上にドラッカーという人間の魅力が、
この本には溢れているように思う。

だから。
この本を読むと、みんなドラッカーを好きになる。
ドラッカーを知り、仕事を知り、生き方を知る。
この本がそんな「学び」のきっかけになるといいなと思う。

最後に、この本の中にも書いてある、
ドラッカーのあまりにも有名な言葉を紹介しよう。

企業の目的は一つ、顧客の創造である。
顧客の創造とは、ひと言で言えば、自分以外の外の世界への貢献である。
自らの内部に発し、自らの中にしかない何かを外の世界の成果に変えることである。
それによって社会の次元を日々上げていくこと、それが企業の存在理由である。
(「ドラッカー入門新版」上田淳生、井坂康志著)

あなたの会社の商品やサービスを通じて、
今よりも豊かで幸せな未来を創ること、
それが顧客の創造だとドラッカーは言ってる。
そしてそれは、
あなたの会社の商品やサービスが持っている魅力を深く知り、
その魅力をさらに伸ばすことによって実現されなければならないのだと。

仕事って、本当に楽しいし、魅力的なんだっていうことを、
僕はドラッカーから教えてもらった気がする。

ドラッカー入門 新版—未来を見通す力を手にするために

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