
本の森053 アンダーグラウンド 村上春樹(講談社文庫)
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二宮尊徳って、実は超優秀なコンサルタントだったってこと。
二宮金治郎(尊徳)。
知っている人も多いと思う。
今は少なくなったけど、昔は多くの小学校や中学校に、
薪を背負って本を読む二宮の銅像があった。
彼は、日本人にとって「勤労」「勤勉」の象徴的人物だった。
だけど、彼の生き様や実績については、あまり知られてない。
実は彼は、超優秀な地域再生コンサルタントだったのです。
困窮に喘ぎ、廃村寸前の状態に陥っていた村々を復活させること、
それが彼の仕事だったわけです、実は。
彼の行った再生手法は「報徳仕法」と呼ばれて、数多くの貧村を
救ったのです。
彼は、復興を依頼された貧村に出向き、村を一軒一軒周って
村民の声を聞き、善行者を表彰し、壊れた屋根や便所などが
あれば自分の金で修繕してやったそうです。すごいでしょ?
それだけじゃない。
村民がお互いに助け合える仕組みとして、世界最初の信用組合
「五常講」を作り、荒れ地を開墾する方法を教え、村民全員で
一丸となって村を復活させていったわけ。
強制的に働かせたわけじゃない。
村人たちが自主的に、村の復興を目指して動いたことで、
村がどんどん豊かになっていったんです。
じゃあ、なぜ二宮の元で、
村人は目標達成に向かって一丸となれたのか?
その答えは、「自信」だと思う。
二宮は、高い目標を目指させることよりも、
自分の労働こそが家を支え、藩を支えているんだ!っていう
自覚を持たせて、労働に「自信と誇り」を感じさせ続けたわけ。
会社でもまったく同じことが言えると思う。
ただただ結果を出すために高い目標を目指させるんじゃなくて、
自分の労働こそが会社を支え、地域や社会をよくすることに
繋がっているんだ!という自覚を持たせることによって、
労働に「自信と誇り」を感じさせるってことが重要なんだと思う。
僕は2011年に「ドラマティック☆マネジメント」って言う本を書いた。
この本は、また今度紹介するけど、ここに書かれていることは、
江戸時代に二宮がやっていたことに通じてるって、ちょっと思う。
もちろん二宮翁の足元にも及ばないけど。
いつの時代も、一人一人が自信を持って仕事ができる環境をつくる
ことの大切さは同じなんだなって思わせられたわけです。
二宮金次郎は、ホント只者じゃない。
僕ももっともっと精進しなきゃって思わされた一冊でした。
ついでにこれも!
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