人間って、奥が深い!溜め息が出るほど圧倒的な生き様を感じた。
不思議な読後感だった。
人は、誰もが心に闇を抱えている。
もちろん、自覚している人もいれば、そうでない人もいる。
ただ、こんなにも、驚くほどの「悪」「罪」を
背負って生きている主人公でも、なぜか愛おしくなってしまう。
人は誰も、とても尊いんだって思ってしまう。
そんなことを感じさせてくれる小説だった。
僕だって、あなただって、「悪」や「闇」を持ってる。
誰だって人を恨むし、疎ましく思うし、イライラするし、
嫉妬するし、殺してやりたいって思ったことだって、
もしかしたら、あったかもしれない。
だから、そんな「闇」を実行したかどうかじゃなくて、
闇を持っているってこと自体が、人間なんだ…って、
そんな風に感じさせてくれる小説だった。
僕は(あくまでも僕はってことだけど)、最後は感動した。
沼田まほかる、素晴らしい小説をありがとう!って感じだった。
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