共感し、予想を超えた賞賛を贈りたいリーダー論。
常に観客を想定して生きる仕事、アイドル。
そんな役割を背負って生きているからこそ生まれた、
等身大で実践的なリーダー論だと感じた。
読み進めながら、そうだよね、そうだよねと、
何度も何度も共感し、わかりやすいなと感心させられた。
例えば…
「弱さも見せた方がいい」って書いてあるんだけど、
彼女の言う「見せた方がいい」って言うのは、本当は、
「魅せた方がいい」って言うことなんじゃないかって思う。
なぜなら、彼女は常に、観客を想定しているからだ。
ファンはもちろん、メンバーや、スタッフだって、
彼女にとっては、意識すべき「観客」だ。
なんて言ったって、そこがすごい!と思った一番のポイント。
観客を想定すること。
これは、リーダーにとって必要不可欠なポイントだし、
優れたリーダーになるためには最大の武器になる。
若手の社員を抱えるリーダー、
若手社員の育て方に悩んでいるリーダー、
なりたてほやほやのリーダーには、
ぜひ読んでもらいたいと思った1冊。
もちろん、すべてのビジネスパーソンにも、
中学生や高校生にも、ぜひ読んでほしい。
高橋みなみという1人の女性アイドルにも感動したし、
こんなリーダーが育つ仕組みを作った秋元康という
プロデューサーにも、ものすごく感動した。
「私を見てほしい!」
という想いが人一倍強い人たちの集団でもある、
アイドルグループという組織で、自分のやりたいことと、
ファンがやってほしいと望んでいることのバランスを考え、
メンバーひとり一人と向き合いながら調整していく。
これは、ものすごく面倒臭いことだ。
でも、新しいファンを増やし、既存のファンにリピートしてもらい、
たくさんの商品を購入したいと思ってもらうためには、
「チームAKBとしての魅力」を追求していくことが必要不可欠。
結果としてそれが、ひとり一人を生かすことへと繋がっていく。
だからこそ、リーダーは「つなぐ人」なんだと、高橋みなみは言う。
プロデューサー(スタッフ)とメンバーを「つなぐ人」。
メンバーひとり一人を「つなぐ人」。
ファンとAKBを「つなぐ人」。
それが、リーダーの使命だと、彼女は言うのだ。
いやー、ホントにわかりやすい本だなって思いました。
僕は、90分で読み終わった。
それくらいスルッと読めちゃう本なので、ぜひ読んでみてほしい。
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