生まれて初めて、泣いた写真集。
尊敬する人は誰ですか?
20代の頃の僕は、
こんな質問をされると、必ず彼の名前を答えていた。
写真家、荒木経惟(アラーキー)。
どうして彼だったのか?
当時の僕が思っていたこと、
それは、「ひとを愛する力」だった。
愛される力ではなく、愛する力。
見返りを求めず、ただ愛する。
この写真集を手に取った時、
彼の、亡くなってしまった妻、陽子への愛に、
僕の心は、震えた。
優れた恋愛小説や映画は、ある。
大好きな作品も、たくさんある。
でもやはり、この写真集は特別だ。
もちろん、荒木の写真集は他にも読んだし、
写真展にも行った。
彼が書いた本も読んだ。
他の写真集や本も大好きになった。
でもやはり、この写真集は、やはり特別だと思う。
愛するとはどういうことなのか?
愛する人を失うとはどういうことなのか?
そんなことを、僕はこの写真集から教わった。
1991年に刊行された写真集だけど、
時を経た今でも、この感動は色褪せてはいない。
ぜひ、手に取って欲しいと思う作品です。
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